院長コラム
北山院長が大切にしている矯正治療の考え方。早く治療を始めることだけを目的にせず、成長やかみ合わせ、将来の安定まで見据えて、一人ひとりに合った時期と方法を大切にしています。
Director's Column
早く始めるより、
必要な時期を
丁寧に見極めます。
矯正治療は、歯並びをきれいに整えるだけの治療ではありません。あごの成長、かみ合わせ、歯を支える骨の状態、将来の生活まで考えながら進める必要があります。
特に子どもの矯正では、成長期だからこそできることがあります。一方で、今すぐ始める必要がない治療もあります。当院では、検査と診断をもとに、必要な治療と急がなくてよい治療を分けてご説明します。
早く始めること自体を目的にせず、成長や歯の生え替わり、かみ合わせの変化を確認しながら判断します。
見た目のガタガタだけで決めず、レントゲンや口腔内写真などの検査をもとに、治療方針を考えます。
できること、できないこと、経過観察がよい場合も含めて、ご家族が納得できるようにお伝えします。
子どもの矯正は、見た目だけで急がない
前歯のガタガタや出っ歯、受け口などは、ご家族にとって気になりやすい部分です。ただし、見た目だけで治療開始を決めると、本当に必要な治療の目的があいまいになってしまうことがあります。
子どもの矯正では、上下のあごのバランス、永久歯が生えるスペース、口呼吸や舌の使い方など、成長と関係する要素を確認します。早めの対応が大切なケースもあれば、経過を見ながら適切な時期を待つ方がよいケースもあります。
相談は早めに、治療開始は慎重に
子どもの矯正相談は、6〜7歳ごろを一つの目安にしています。ただし、相談に来たからといって、すぐに装置を使う治療が始まるわけではありません。まずは、今のお口の状態を知ることが大切です。
あごの成長バランスやかみ合わせに大きな問題がなければ、経過を見ながら永久歯が生えそろう時期を待ち、大人の矯正として本格的に整える方がよい場合もあります。
- 受け口や交叉咬合あごの成長方向に関わるため、早期対応が有効な可能性があります。
- 前歯のガタガタ見た目だけで急がず、歯の大きさとあごの幅、将来の永久歯列を確認します。
- 経過観察でよい状態今すぐ治療しない選択も、診断にもとづく大切な判断です。
今できることと、将来考えること
子どものうちにすべての歯並びを完成させることが、必ずしも最善とは限りません。成長期にあごのバランスを整えることが大切な場合もあれば、永久歯が生えそろってから仕上げの矯正を考える方がよい場合もあります。
当院では、今すぐ必要な治療、経過観察でよいこと、将来あらためて検討する可能性があることを分けてお伝えします。ご家族が不安だけで治療を急がないよう、判断材料をできるだけわかりやすく整理します。
ガタガタな歯並びで見ていること
前歯がガタガタしていると、早く広げた方がよいのではないかと心配になることがあります。けれども、ガタガタの原因は、歯の大きさ、あごの骨の大きさ、永久歯の生え方、かみ合わせなどが重なっていることが少なくありません。
小児矯正だけで歯並びをすべて完成させられるとは限らず、成長後に本格的な矯正が必要になることもあります。だからこそ、今できることと、将来あらためて考えることを分けてお話しします。
費用や保定まで含めて考える
矯正治療は、装置をつけている期間だけで終わるものではありません。治療後に歯並びを安定させる保定期間も大切です。治療を始める前に、費用、通院期間、治療後の見通しまで含めてご説明します。
無理に治療をすすめるのではなく、患者さまやご家族が納得して選べることを大切にしています。不要な治療でお金や時間を失わないよう、治療の必要性、始める時期、治療後の安定まで丁寧に見極めます。
迷っている段階でも、まずは現在の状態を確認することからご相談ください。不安をあおるのではなく、判断に必要な情報を整理してお伝えします。
ご家庭の負担も含めて考えます
子育て中のご家庭は、毎日の食事の支度や送り迎え、習い事など、すでにたくさんのことを抱えていらっしゃいます。そこへ「今始めないと将来困ります」と急かされる形で治療が決まってしまうことは、望ましいことではないと考えています。
矯正治療には、通院の時間、装置の管理、ご家族の声かけが欠かせません。お子さまの負担とご家庭の状況を考えずに装置だけを増やしても、良い結果につながるとは限りません。
あごの成長が落ち着いてから整えた方が、結果として通院回数が少なく済み、仕上がりも安定しやすいことがあります。ご家庭の状況もうかがったうえで、始める時期をご提案します。
高崎の地域医療の一員として
矯正歯科だけで、お口の健康すべてを支えられるわけではありません。むし歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯、かぶせ物の調整など、かかりつけの先生方のお力が必要な場面は数多くあります。
当院は矯正歯科を専門としているからこそ、高崎市および周辺地域の歯科医院の先生方と連携しながら、地域の歯科医療に貢献していきたいと考えています。
お住まいの近くで、安心して歯並びの相談ができる。そうした環境づくりの一助となれるよう、日々の診療に取り組んでまいります。
よくあるご相談
- 子どもの矯正は早く始めた方がよいですか?
- 早ければよいとは限りません。あごの成長バランスやかみ合わせに大きな問題がない場合は、永久歯が生えそろってから本格的に整える方がよいこともあります。
- 相談だけでも早めに行った方がよいですか?
- 相談だけは早めがおすすめです。現在の状態を確認しておくことで、今すぐ治療が必要なのか、経過を見てよいのかを落ち着いて判断しやすくなります。
- 受け口は早めに見てもらった方がよいですか?
- 受け口や交叉咬合など、あごの成長方向に関わるかみ合わせは、早期対応が有効な可能性があります。治療を始めるかどうかも含めて、早めの確認が大切です。
詳しく知りたい方へ
歯並びやかみ合わせで気になることがありましたら、治療を始めるかどうか決める前の段階でもご相談ください。